ぎっくり腰とは?冬に多い理由についても解説

ぎっくり腰,イメージ

ぎっくり腰の正体は?

ぎっくり腰は、大前提として医療用語ではなく、急性腰痛のことを総称する一般的な呼び方です。
程度も動き出しで痛いものから、立ち上がれないぐらい痛いものまで全部を含みます。
魔女の一撃とも言われるようにギクッとやってしまった感じで痛くなるものから、腰の違和感から始まり、中腰で立っているだけで疼くように痛くなって悪化するものまで受傷機転もさまざまです。
痛みの正体とは、コレですと断言することができるものもあれば色々な条件が重なった結果起きるものもあります。

ぎっくり腰の痛みの原因は?

痛みの原因は腰部の骨、腰椎の上下の関節、椎間関節の部分に対する負荷によるそこの損傷。
腰部の骨と骨の間の椎間板の部分に対する負荷によるそこの損傷。
腰部の靭帯や筋肉の部分に対する負荷によるそこの損傷や血流不全による痛みの悪化。
などなど関節や椎間板、靭帯・筋肉の損傷が考えられます。
では、なぜそれが起きるのか。
それは、姿勢不良や筋力不足がまず第一にいえます。
第二に睡眠不足や栄養不足、ストレスやホルモンバランスの乱れがベースにある場合が多いです。

ぎっくり腰と呼吸について

ぎっくり腰や腰痛の原因は、腰部に対する負荷による損傷。
つまり腰部に過度に負荷がかかることが問題になります。
背骨は骨盤から頭まで24椎の椎骨が重なりあって成り立っています。
頭は6kgぐらいありますので、頭の位置が自分の体軸より前方にいき過ぎると負荷になります。
また背骨、とくに胸椎が柔軟で無いということも腰痛を起こす原因になります。
呼吸が浅い、もしくは肩で呼吸するといわれるような首まわりの筋肉を過度に使った呼吸してしまっている人は胸椎の動きが硬くなりやすい傾向にあります。
腹式呼吸を意識しすぎて、吸気時にお腹を膨らます人も腰部の反りを引き起こし、腰の負荷が増す傾向にあります。
それらは、その人の姿勢のクセ、呼吸のクセということになります。
なので、ぎっくり腰を起こしやすい人は、この自分のクセを見直すことで改善の余地があります。

ぎっくり腰と股関節

ぎっくり腰になって来院される方は反り腰の人やお尻、太ももの裏の筋肉が痩せてしまっている人が多いです。
つまり、日常生活の中で、足回りの筋肉を使う量が少なく腰への負荷量が格段に上がってしまっている傾向があります。
エクササイズで、お相撲さんの四股を踏むときのような四股立ちで踵にタッチを繰り返したり、スクワットするなり日常からお尻の筋肉や太もも裏の筋肉に刺激を入れて、そこを使える状態にしておくといいです。
要は、腰に対する負荷をお尻や太もも裏に分散させたり、呼吸を使って腹圧を高めて後方の腰部にかかる負荷量を減らしたりしてあげられることが、腰を痛めることを回避する方法になります。

冬に起こりがちなぎっくり腰ってどんなもの?

外気の気温が下がっているこの季節に起きやすいぎっくり腰は、まさに寒さで縮こまって硬くなっている身体で、急な動きをした時でしょう。
気温が下がっているときは身体活動や代謝量を減らす傾向にあります。
熊が冬眠するように人間も無意識でいると身体活動を極力少なくする傾向があります。
そんな時に、普段であれば、下に置いてある荷物を持ち上げるのにしゃがんでから荷物に手をかけて持ち上げるところを、中腰姿勢で荷物を持ち上げてしまったりします。
腹筋を意識して、足首や膝・股関節のクッションを使って、下から荷物を持ち上げるときの腰の負担量と、それを使わずにモロに腰に負担のかかる状態で荷物を持ち上てしまうのとでは、腰部の椎間板や椎間関節にかかる負荷量が5倍以上違ってくるといわれています。
冬だからこそ、より全身を使った動きを心がける必要があります。