腰痛というのは症状名です。もっとも一般的に認識されている腰痛疾患として「ぎっくり腰」や「椎間板ヘルニア」が挙げられます。「ぎっくり腰」も正確な病名ではなく、病名をつけるとすると「急性腰痛症」となります。
詳しい急性期の施術内容はこちらのページご覧下さい。
腰痛の原因
腰痛の原因ですが実に様々な原因で生じます。椎体という背骨の本体の部分は、手の触れれる背表面にあるのではなく身体の中心にあります。背骨は深部にあるため、脳で認識された痛みの部位が正確な部位を示すわけではありません。そのため、腰のある部分が痛いと言っても、その局所に原因があるわけではないことが多いのです。
背骨は早ければ10代後半から老化が始まると言われています。これは変性と言って、椎間板であればクッション性がなくなっていくことです。これは2足歩行を始めたときからヒトに課された宿命と言っていいでしょう。生涯腰痛を経験しない人は10人中、1,2人と言われています。また、2人に1人は今現在、腰痛を感じているとも言われます。
腰椎は上半身と下半身をつなぐ唯一の骨格ですから、上半身と下半身の動きに際して、すべての負荷が腰椎にかかります。重心線が腰椎を通っていると負荷は体重分の100%ですむのですが、重心線がずれるとモーメントアームが長くなるので、腰椎に対する負荷が増加します。まっすぐに立っているときの腰椎の負荷を1とすると、前屈みになることで腰椎にかかる負荷は1.5倍になります。また、これはイスに腰掛けているときとほぼ同じ負荷になりますので、実は座っているときの方が立っているときよりも腰椎にかかる負荷は大きいのです。イスに腰掛けて前屈みになると2倍近くの負荷になります。前屈みで荷物を持つと更に負荷が増えることは容易に想像できます。腰椎の前方を支えているのは椎間板です。このようにして、負荷がかかったときに椎間板が傷ついてぎっくり腰や椎間板ヘルニアが生じるのです。ですから、予防には姿勢が重要です。通常はものを持った拍子に、とか、身体を捻ってから、とか言うきっかけがあることが多いですが、くしゃみやちょっとした動作で生じることもあります。転倒や転落など、大きなケガが起因となることもあります。また、足のしびれなどの神経障害を伴う場合もあります。 この痛みの原因は何なのかと言うと、様々な原因があります。最も多いのが椎間板によるものです。椎間板の周囲にある線維輪という組織が年齢とともにもろくなってきます。ここには神経繊維が豊富に存在しているため、線維輪が傷むとその瞬間から激痛が生じます。これがぎっくり腰となるのです。くしゃみなど、腹圧が瞬間的に高まったときにも髄核の圧が高まり、線維輪が損傷されることがあります。また、椎間関節という部分でも障害が起きると瞬間的に激痛を生じ、ぎっくり腰となることがあります。
当院は腰痛に対して整体施術や鍼灸、運動療法を用いて施術を行っています。
また、長年の不良姿勢や体の使い方のクセにより、背骨や骨盤のゆがみやバランスの崩れに対しては、バキバキしない背骨の矯正を行っています。
腰痛で来院された方のお声
西宮市在住 40代 男性
介護の仕事をしていてぎっくり腰をしてしまいました。以前から日常的に腰に違和感や痛みはありましたが、先日前屈み姿勢で重たい物を持った際に強烈な痛みが走りそのまま立てなくなりました。
家族になんとかくろき先生の院まで連れてきてもらい施術をしてもらったところ、帰りは真っ直ぐ立って帰ることができました。数日続けて通院し、2週間が経つ頃には可動域も8割ぐらい回復しました。
施術内容は、整体・鍼・姿勢矯正をしてもらい、先生おすすめのサポーターを使っていることで今では仕事も普通にできています。姿勢矯正のおかげか、以前よりも「姿勢が良くなった」と、周りの人に言ってもらい健康に関する意識が変わりました。
神戸市在住 60代 女性
病院で軽度の脊柱管狭窄症と言われ、どんどん悪化していくのが嫌で調べていたところ、こちらの院が気になり来てみました。施術は全く痛くなく、的確なトレーニングや体操を指導して下さり、自分の身体と前向きに向き合うことが出来ました。狭窄症の症状も3か月位施術してもらった頃には、ほとんど気にならないレベルになっていました。先生たちの人柄も好印象で、来るたびに自分も頑張ろうと思えます。腰の痛みが治まってきたおかげで、娘と孫を連れて海外旅行にも行くことができたのは本当に有難かったです。友人たちにも紹介させていただきます。
腰椎椎間板ヘルニア・椎間板症
椎間板ヘルニアとは、椎骨の間にあるクッションの役割を果たす椎間板が飛び出した状態です。椎間板とは線維輪という硬い外枠と、その内側にあるゼリー状の髄核という部分から成り立っています。クッションの役割を担っているのはこの髄核であり、これは20歳を過ぎた時点から水分含有量が徐々に低下し、そのクッション性をなくしていきます。
重いものを持ったとき、くしゃみをしたとき、などには椎間板に強い圧力がかかります。この時に線維輪にひび割れが生じると激痛を生じることがあり、いわゆるぎっくり腰として出現することがあります。ひどい腰痛が数日で治まってから、次第に足がしびれ痛くなってくる、と言うのが椎間板ヘルニアの典型的な症状推移です。急激な腰痛発作の前に前兆のような腰痛があることがあります。手術をしない場合、椎間板ヘルニアの症状が消退するのにかかる期間は数週から数ヶ月程度と言われています。その期間、施術を早期から行い、運動療法などをていくことで早期改善と再発の予防に繋がります。
また、椎間板の突出があるからと言ってヘルニアと診断されるのではなく、神経症状との合致が必要です。神経症状を伴わないが、おそらくは椎間板による痛みが生じているのだろう、と判断される場合には、画像上のみの椎間板ヘルニアと病的意義を持った椎間板ヘルニアとを区別するために、「椎間板症」という病名をつけることがあります。症状は腰痛のこともありますが、多くは臀部付近の痛みとして現れることが多いようです。
成長期に見られる椎間板症として、終板障害と呼ばれるものがあります。終板障害の遺残としてシュモール結節と呼ばれるものがあります。椎間板の圧力により、線維輪が割れるかわりに終板がへこんだ状態です。これも腰痛の原因と考えられます。
筋筋膜性腰痛症
脊椎の両側に脊柱起立筋と呼ばれる筋群があります。主に脊椎の支持を担っているものですが、これらの筋群に疲労をきたすと腰痛の原因になります。肩こりと同様の機序です。本来腰椎には生理的前彎と言って、横から見ると少し前方凸にカーブしています。腰椎の前方は腹筋と腰筋という筋群で、後方は脊柱起立筋群でバランスよく腰椎を前彎させて支えているのです。前屈みの姿勢や座位を長時間取っていると、この腰椎の前彎が減少した状態で体重を支える必要が出てきます。そうすると、後方の脊柱起立筋群が過剰に働く必要が出てくるのです。こうして、筋疲労が生じて筋肉がこわばり痛みを引き起こすのです。これが筋筋膜性腰痛です。筋肉に硬結を触れることもあり、筋肉に圧痛があります。
一旦症状が生じると肩こりと同様、筋のこわばりのための循環不良が生じ、痛みが起こる、痛みのために筋がこわばり・・・と言うふうに悪循環となります。これを痛みの悪循環と言います。施術により、この悪循環を断ち、原因となる動作を避けることが重要です。また、腹筋や腰筋など、前方の筋群の筋力低下が生じていることもあり、このような場合にはこれらの筋力訓練が再発予防に有効です。
Youtubeで動画をご覧になれます。
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変形性脊椎症・椎間関節症
年齢とともに椎間板が変性し、クッションの役割を果たせなくなると、椎骨そのものが接触面積を増大させようとして形態変化を起こします。その結果、骨に色々な程度の出っ張りが生じます。これを骨棘(こつきょく)といい、この変化を生じた状態を「変形性脊椎症」と言います。骨棘は脊椎に限らず、骨が荷重を受ける部分に、荷重方向と垂直方向に発生します(代表的なものは膝の変形性関節症です)。ただ、骨棘の形成はある程度の年齢になれば症状のあるなしにかかわらず、ほぼ100%の確率で見られる変化であることには注意が必要です。ただでさえクッション性が悪く、動きがスムーズに行かなくなっているところに、骨棘が出来るとさらに動きが悪くなることがあります。また、骨棘が周辺の靭帯や神経を刺激して腰痛を生じることがあります。典型的には起床後に症状が強いことが多いようです。椎間関節症は症状の主体が椎間関節にあるであろうと診断される場合にこの病名がつきます。椎間関節とは椎骨の連結を後方で、になっている関節で通常の関節と同様、関節軟骨を有しています。膝などの関節軟骨が減るのと同様、椎間関節にも同じ変化が生じます。腰痛が主体ですが、骨棘が出来て、周辺の神経を刺激すると神経痛を引き起こします。主な症状は腰痛ですが、おしりから太ももにかけて痛みが出ることがあります。ふくらはぎや足先まで症状が出ることは余りありません。変形性関節症と同様、主に動き始めに痛みが強く、スポーツ選手などの若年者に見られることもあります。
腰部脊柱管狭窄症
特殊な状況を除き、基本的には高齢な方に多い疾患です。中高年になってくると、骨の形態変化を生じ始め、変形性脊椎症の状態になります。椎体の後ろには脊柱管と言って、足に行く神経が束になって通っているところがあります。椎体や椎間関節の骨棘や、周辺の靭帯の肥厚によってこの通路が狭くなります。そうなると神経が機械的に押さえ込まれたりして、神経が直接障害される、あるいは神経が血流不足になり、しびれや痛みを生じる、と言う状態になります。これが脊柱管狭窄というもので、通常は坐骨神経痛をきたします。 典型的な腰部脊柱管狭窄の症状として、間歇性跛行と言うものがあります。これは普段は特に痛みはないが、一定の距離や時間を歩くと足がしびれだすと言うものです。脊柱管狭窄に特徴的な事として、足が痛くなってきたとき、しゃがんだり、座ったりして休むと速やかに足の痛みが取れるというものです。これは歩行時には背骨が伸びていますが、座ると背骨が少し前屈みになります。前屈みの姿勢では脊柱管が広くなり、神経の圧迫が開放されて速やかに症状が改善するというわけです。こういった場合は腰をかがめた姿勢での運動、特に自転車などであれば幾ら続けていても足が痛くならないと言うのが特徴です。
類似の症状として、同様に歩行時に足がしびれ痛くなるのですが、前屈みですぐに改善しないと言う場合があります。これは通常、足の血流障害が主体であるとされ、閉塞性動脈硬化症などの疾患との鑑別になるとされています。脊柱管狭窄と合併していることも多く、同時に治療されることもあります。血流障害が主体の時には、脊柱管狭窄のように前屈姿勢や自転車運動では症状が出現しにくいと言う事はありません。痛みは下肢全体と言うよりもふくらはぎのあたりを中心とした症状が強いことが多いようです。
腰椎分離症・すべり症
腰椎分離症は腰椎の後方要素の椎弓という部分の連続性が断たれてしまった状態です。スポーツ障害として現れることも多いです。大きく変性すべりと分離すべりに分けられます。分離すべり症は分離症が進行した状態で、変性すべりとは分離のないすべり症のことを指します。ここでは変性すべりについて説明します。 ほとんどは前方すべりという、上位腰椎が下位腰椎に対して前方にずれるものです。椎間板の変性による症状が強いのですが、すべりが高度になると後方にある神経を圧迫し始めますので、神経痛が生じます。コルセットなどを併用して腰痛に準じた施術を行いますが、症状が大変強い場合には手術が選択されます。手術は固定術と言って、金属のネジなどを用いて、すべりをある程度戻した位置で固定し、それ以上の動きが出ないようにするものです。
骨粗鬆症
骨折の危険性が生じてくるのは成人の平均値の約80%以下になったときとされており、骨粗鬆症による腰痛の典型は圧迫骨折です。圧迫骨折は急性であれば比較的強い腰痛を生じます。はっきりとした外傷なく発生することもあるのが特徴です。また、骨折がなくても腰痛を生じることがあるとされています。これは骨強度が弱いために、画像上捉えることができないような、小さな骨折(顕微鏡的骨折と言います)を生じているのではないかと考えられており、骨粗鬆症の治療を開始すると腰痛が改善することがあります。
また圧迫骨折の為に椎体に変形をきたしていると、後彎変形と言って後方凸の状態になります。高度になると、円背といって、背中が丸くなってしまいます。こうなると脊柱起立筋の負担が強くなり、腰痛の原因となることがあります。お年寄りの背中が曲がっているのは姿勢が悪いのではなく、圧迫骨折が存在し、背骨が変形しているために起こっているものもあります。圧迫骨折が後方の神経を押さえると下肢の麻痺が生じることがあります。これは受傷後早期に起こるとは限らず、数ヶ月の経過を経てから発生することもあります(遅発性麻痺)。 骨粗鬆症の予防としてよくカルシウムを取ることが強調されていますが、カルシウムを取るだけでは骨量は増えません。骨という組織は絶えず造り替えられています。不可にさらされない骨は幾らカルシウムをとっても強度は落ちていくのです。無重力空間に行った宇宙飛行士が地球に帰還すると高度の骨粗鬆症になっているという話は有名なことです。ですから、骨量改善には適度な運動が不可欠なのです。また、カルシウムを吸収するためにはビタミンDが必要です。このビタミンDもただ摂取するだけでは有効ではなく、活性型ビタミンDである必要があります。通常の食物中のビタミンDを活性化する最も簡単な方法は日光に当たることです。ですから、骨量維持にはカルシウム摂取とビタミンD摂取、そしてお日様の元での適度な運動が必要なのです。
化膿性脊椎炎・脊椎の腫瘍
何らかの原因で背骨や椎間板に細菌が感染し、化膿してしまった状態のことです。典型的には強い腰痛に発熱を伴います。初期にはレントゲンで異常像がつかめないときもありますが、時間が経過すると骨が溶けてきたりしてレントゲンで異常像が現れ始めます。一般的にはブドウ球菌と言って、皮膚などに常在する菌が原因ですが、結核によるものも後を絶ちません。結核によるものを特に脊椎カリエスと呼びます。結核の場合、高熱が出ることは少なく、微熱と腰痛が続く事があります。通常の腰痛と違うところは痛みが強く、安静時痛(じっとしていてもずきずき痛む)が特に強いことです。また、糖尿病など、感染しやすい全身状態の場合に起こりやすくなります。このような場合には精密検査を受けましょう。 治療は基本的には投薬(通常は抗生物質の点滴投与)となりますが、神経麻痺(足や手に力が入らなくなる)を伴う場合や薬が無効の場合、手術が選択されることもあります。
脊椎の腫瘍は比較的まれですが、ヘルニアと思っていたら神経に出来た腫瘍が原因で神経痛を引き起こしていた、と言うこともまれにあります。また、類骨骨腫という良性腫瘍は脊椎に出来ることがあります。これも典型的には自発痛(じっとしていてもずきずき痛む)を伴います。
脊椎原発で悪性腫瘍が発生することはかなりまれです。悪性腫瘍がある場合は通常、ガンの転移です。健康診断でも特に異常を指摘されてなくても脊椎の転移でガンが見つかった、と言う例もあります。
こういった特殊な腰痛によくみられる特徴は、安静時痛や夜間痛(昼よりも夜に痛み)が強いと言うことです。通常の腰痛は寝たり背中を丸めることで多少改善し、体を動かした時や、動かしはじめに痛みます。じっとしていてもじーんと痛むことはありますが、ズキズキ痛んだり痛みのために目が覚めると言うほどのことはあまりありません。もちろん、このような腰痛があっても特別な原因のないのことのほうが多いのですが、このような腰痛がある場合には一度MRIなどの精密検査を受けることをお勧めします。
ストレスによる腰痛
腰痛、特に慢性腰痛には、上述のような器質的障害(解剖学的に破綻を来し、客観的に異常があると思われる状態)のない場合がよくあることが知られています。これには種々の社会的要因も関与しているとされていますが、身体化障害といって、ストレスなどの心的要因によって体調に不調をきたすものです。もっとも典型的なものでは、症状が多彩で多岐にわたっており、腰痛や四肢の痛みの他、消化器症状なども伴います。また、しびれや麻痺といった症状をきたすことが多いのですが、神経の分布に一致せず、症状と客観的所見の整合性に乏しいことが多いものです。いわゆる詐病との違いはこれらの症状が非意図的であることとされます。このような場合には心的障害の原因を認識することが大切ですが、セロトニン製剤や抗うつ薬などの安定剤が有効なことがあるみたいです。
腰痛の起こるしくみについて紹介していきます。
<慢性的な腰痛の原因は骨盤のゆがみ>
腰痛は、原因も症状も多様ですが、痛みの対策で大切なことは、つらい痛みを一刻も早く解消することと、再発の防止です。痛みは警報機能です。原因がなければ「痛みという警報」は発せられません。原因を根本的に取り除かない限り必ず再発します。
腰痛の原因は、大きく2種類に分けられます。
①骨と関節、筋肉の正常な動きが妨げられることで起こる機能的問題。
②内蔵疾患の問題(腎臓、肝臓、大腸、胃、すい臓、悪性腫瘍その他)
①の慢性的な腰痛は、骨盤のゆがみによって起こる脊柱のアンバランス(変位)が原因で、次のような4つのタイプがあります。
(脊柱側弯)
骨盤から仙骨が傾き、脊柱全体が左右にSの字形に弯曲している状態です。
その特徴と症状は、次のとおりです。
・腰からお尻にかけての片側に、ピリッとした痛みが出る。
・太ももから、ふくらはぎにかけて痛みが出る。
・床に座ると、10~20分ほどでお尻から太ももにかけて痛くなる。
・左右の足の長さが違う。
病院では、「坐骨神経痛」と言われる症状で、腰椎のひねりによって神経が圧迫を受けて発生する痛みです。
そのまま痛みを放置していると、加齢にともなって、股関節痛や膝痛になったり、膝関節、足関節が動かしにくくなったりして、日常動作に支障が生じます。
(腰椎後彎)
骨盤と仙骨の正常な前傾角度がなくなり、姿勢が悪いといわれる状態です。
特徴と症状は、次のとおりです。
・腰が重く痛み、叩くと気持ち良い。
・立ち上がるとき、腰がなかなか伸ばせない。
・長時間、車の運転をした後に、腰を叩きたくなる。
・ギックリ腰を繰り返す。
・体を後ろに反らそうとしても動かない。
・猫背で前肩。
(直線状脊柱)
腰椎の前彎がなく、脊柱が直線的になった状態です。特徴と症状は次のとおりです。
・ウエストから肩甲骨にかけて板のように平らになっている。
・女性らしい肩ラインの丸みがなくいかり肩。
・肩コリ、慢性的頭痛、めまいがある。
・顎関節の動きが重いか、痛みがある。
・フェイスラインにゆがみがある。
・内股歩きになる。
・O脚、X脚。
(腰椎前弯過多)
正常な腰椎は適度に前弯していますが、これは過剰に前弯している状態です。
特徴と症状は、次のとおりです。
・反り腰のため腹部とお尻が出ている。
・両脚に痛みやしびれがある。
・生理痛がきつい。生理不順。
以上の4つのタイプは、単独ではなくいくつかが混成されて腰痛を発症させます。
これらの4つのタイプが主な腰痛の起こる原因になるので、今回紹介したどれかにあてはまる方は、そのまま放っておくと背骨の状態が悪くなり痛みがなかなか取れないというケースも良くある為、早めに治療していくことをおすすめします。当院に来られている方も症状の原因を取り除き、根本から治療していくことで、骨格のバランスが整い、症状が軽減している方も多くみられるので、腰痛でお困りの方は是非当院に来院してみて下さい。
筋肉や関節組織が突発的に炎症を起こす急性腰痛“ぎっくり腰”について紹介していきます。
腰にいきなり激痛が走り、腰が動かせなくなるどころか、立てなくなる場合もあるぎっくり腰。しかし、発症は突然でも、そのほとんどは腰の疲労やダメージの蓄積が根本原因となっています。
<前屈動作で起こる突発的な炎症>
骨盤の後傾などで、腰部が緊張して血流が悪くなると、筋肉や関節組織に疲労が蓄積して硬くなります。腰部が硬くなると、前屈動作で負荷が一部に集中する状態になり、筋肉や筋膜、関節組織が突発的に炎症を起こします。腰椎ヘルニアや腰椎分離症に起因するぎっくり腰もあります。ぎっくり腰が発症するしくみは緊張や疲労で硬くなった腰部が、前屈動作など腰に負担のかかる動きや姿勢をきっかけに損傷または炎症を起こします。主に、筋肉系の損傷(筋肉の損傷や肉離れ、筋膜の損傷)と、関節組織系の損傷(椎間板、関節包、靭帯などの捻挫や損傷)に分けられます。そんな、前屈しづらい腰痛、腰椎ヘルニア、腰椎椎間板症、ぎっくり腰の日常対策を紹介していきます。
対策1(骨盤を動かす)
前屈しづらい腰痛や腰椎ヘルニアのほとんどは骨盤の後傾が根本原因となっています。日頃から骨盤を前傾させて腰を反らせる動きを行うと、一部の椎間板に圧力が集中することを防げます。
対策2(骨盤を立てる)
イスに浅く座った姿勢は、骨盤が後傾する一番の原因となります。日頃から骨盤を立てて正しい姿勢で座ることを心がけましょう。
対策3(背中を曲げ伸ばしする)
腰や背中を反らせるだけで、脊柱まわりの筋肉が働いて血行が促進されます。逆に背中を丸める動きは、正しい前屈動作に不可欠。脊柱まわりの筋肉や関節組織が伸ばされて、腰部の緊張がほぐれる効果もあります。
対策4(前屈動作で足を前後に開く)
すでに腰が硬くなっている人や、腰痛持ちの人は、一部の椎間板に圧力を集中させない動きを意識して、腰の状態が悪化しないようにします。前屈動作では足を前後に開くと腰の負担が軽くなります。
対策5(太もも裏を伸ばす)
ハムストリングのストレッチを仕事や家事の間などに最低1日1回は行います。太もも裏の柔軟性を維持することで骨盤が後傾しにくくなり、腰痛予防につながります。
以上がぎっくり腰についてと日常対策について紹介しましたが、腰の痛みでお困りの方は是非この対策を意識してやってみてください。
立った姿勢と座った姿勢で腰に与える影響がどのように違うかという内容かご覧下さい。
通勤電車で席が空いているとついつい座りたくなるもの。座った姿勢から立つだけでも消費カロリーは約20%アップするので、座っている方が楽なように思えますが、腰の脊柱にかかる負担は実は立っているときの方が小さいのです。脊柱の間には椎間板と呼ばれるものがあり、姿勢の違いによって椎間板に加わる圧力が変わります。例えば、真っ直ぐ立っているときを100とすると、座っているときは140となり、椎間板の内圧は1.4倍になることがわかっています。さらに座った姿勢から前傾させると、内圧は2倍近い185まで上がり、座った姿勢で重たい荷物を持つと3倍近い275になるようです。椎間板はクッション性に富んでおり、脊柱に加わる衝撃を和らげながら脊柱のしなやかな動きを引き出しています。
しかし、腰の椎間板に過度の屈曲や捻じれが加わったり、強い圧力がかかり続けたりすると、椎間板の内部の髄核を覆う線維輪が破綻し、髄核が飛び出し、周囲に神経などを圧迫してしまう椎間板ヘルニアの起こるリスクが高まってしまいます。自宅でもオフィスでも座っている時間長いため腰が痛くなりやすいのは、座り姿勢だと椎間板の内圧が高まる上に、デスクワークなどで前傾姿勢を取るとさらに内圧が高まってしまうからです。
運動不足で座っている時間が長いと、体幹の筋肉が衰えやすく、腹圧が下がって腰椎に対するストレスが増えてくるのも要因に挙げられます。ただし、立っている姿勢のときは、重力に対して身体を支える筋肉への負担が増えます。なので、筋肉への疲労を感じ座りたくなってしまうのです。以前のブログでもお伝えしましたが、楽な姿勢が良い姿勢とは決して言えないので、理想的なバランスのとれた良い姿勢にしていけるように、体を整え体幹の筋肉を鍛えていくことが大切になっていきます。骨盤矯正などできれいな姿勢にして、快適な日常生活を送れるようにしていきましょう(*^_^*)
腰の痛みがある方には是非やって欲しいストレッチをお教えします!
突然ですが「腸腰筋」って聞いたことありますか?
「大腰筋」と「腸骨筋」が合わさったもので、腰椎・骨盤~大腿部の付け根のあたりにある筋肉です。
これは股関節を動かすインナーマッスルのひとつです。
動きとしては、股関節の屈曲、つまり大腿部を前方に持ち上げる働きや、骨盤の前傾に関わります。
この腸腰筋が正常に働く事で、骨盤が正しい位置で保てたり、脊椎にきれいなS字カーブを作ることができます。
長時間イスやソファーに座っていたり車の運転をしている姿勢や中腰の姿勢は、股関節をずっと屈曲させてる状態になります。その姿勢が続くと、腸腰筋が常に力が入っている状態で、縮んで固まってしまいます。
実はこの腸腰筋の硬さが、腰痛と密接に関係するのです!
このような生活スタイルの方は腸腰筋が固まっているかもしれませんので、今からご紹介するストレッチを取り入れてみてください!!
いかがでしたか?このストレッチを行うことで腸腰筋の緊張感が取れ、腰のカーブが作りやすくなることで立ち姿勢が楽になるのです!ストレッチ中に痛みが出るような場合は無理してしないようにすることです。
日頃から同じ姿勢が続いている方や腰痛でお悩みの方はもちろんのこと、元気に過ごされてる方も是非一緒にこのストレッチに取り組んでいきましょう!!
つづいて腰痛体操をご紹介します!
動き始めの鈍い痛みや何かしようとすると腰に出てくる不快な違和感って嫌ですよね。
特段日常生活もこなせるレベルの痛みであっても、痛みが無く快適に過ごせるならそっちの方がいいに決まっています。急性期のいわゆるぎっくり腰の方にも有効ですが、実施する頻度や回数、強度は関しては我々専門家に聞いてください。合わせて急性腰痛に対する処置も必要になります。また、この体操は椎間板ヘルニアの患者さんにも効果がある事で知られていますが、やみくもに行うと悪化させてしまう場合がありますのでご注意くださいね。椎間板ヘルニアによる腰痛の原因の根源となっている椎間板内部の髄核の後方変位を矯正することがこの体操の目的です。普段の生活の不良姿勢(背中を丸めたような姿勢)が続くと、椎間板(特に髄核)が後方に変位してしまいます。それを脊柱の伸展動作で矯正していきます。ぎっくり腰の予防にもなりますし慢性的な腰痛にも効果があります。
ただし、もともと反り腰気味の人はかえって痛みが増幅したりする場合もありますので、そういう方は前かがみ体操を取り入れてみると良いでしょう(^^)どちらの体操もゆっくりと呼吸をしながら行うことでしっかりとストレッチされます。
ぎっくり腰について紹介していきますね!!
急性の腰痛の原因は、主に次の3つです。
①ぎっくり腰
②交通事故、スポーツ事故による突発的な痛み
③尿管結石など
このうち、ぎっくり腰を起こしやすい動作を大別すると次の2つです。
・腰の動作(曲げる、伸ばす、前かがみなど)
・腰の動作以外(くしゃみ、電球の交換やタンスの上の物を取るなど背伸びしての動作)
これらの動作がぎっくり腰を起こしやすい動作になります。
そして、ぎっくり腰の最大の原因は股関節にあるといわれています。
左右の股関節の軸が変位すると、骨盤を回転させる筋肉に過剰な負荷がかかり、伸びる筋肉と縮む筋肉の連動が損なわれ、腰を痛めやすくなります。左右の股関節を結ぶ線は、車軸と同じで、この軸が傾くと骨盤の潤滑な回転が妨げられます。歩く、走る、しゃがむ、座るなどすべての動作は、股関節を回転軸として骨盤が前後に動く動作です。
ぎっくり腰はただ単に筋力が弱いから起こるのではなく、股関節軸のゆがみが原因になるのです。
このような股関節軸がゆがんでしまった場合はストレッチを行ったり、骨格を調整していく治療が必要になってきます。股関節軸のゆがみというのは普段の姿勢バランスの崩れから蓄積して時間を経てゆがんでくる場合がほとんどです。長い年月をかけてゆがんできている姿勢は治っていくのにも時間はかかります、なのでそれ以上ゆがみを大きくしないためにも、早めに身体のゆがみを治すことをおすすめします。
骨盤部分の痛みについて紹介していこうと思います。
骨盤には仙腸関節というわずかに動く関節があり、仙腸関節にゆがみが生じると痛みがでてしまいます。特に女性は出産や月経・排卵で仙腸関節が開閉するためゆがみやすい傾向にあります。
腰痛にもつながる骨盤の仙腸関節のゆがみの主な原因は、重心が左右異なる姿勢での作業が考えられます。
同じ足を上にして足を組んだ姿勢や、左右どちらかの足に重心が片寄った姿勢を長時間続けると、片側の仙腸関節に負荷が集まりゆがみが生じます。特に、産後の女性は靭帯がゆるんでおり骨盤がゆがみやすいので注意が必要になります。また、産後の女性の方は、数ヶ月間は靭帯がゆるんでいるため骨盤矯正や、姿勢バランスの調整する事をおすすめします。早期に治療する事で今後の姿勢のバランスや骨盤、腰などの痛み、体型などがかわっていきます。
また、歩く際などに足裏の体重のかかり方によっても仙腸関節の負担はかわっていきます。
足裏の中心で体重を受け止める正しい歩行動作は、骨盤の仙腸関節にも過度な負荷はかかりません。
足裏の外側に体重がかかる歩行動作は、骨盤の外側に負荷がかかり、仙腸関節のゆがみにつながります。
仙腸関節がゆがむしくみを説明していきます。
同じ足に体重をかけたり、足を組む姿勢が習慣に
(左右の仙腸関節が異なる動きで固定されたり、片寄った負荷を受け続けてゆがんでいきます)
仙腸関節がズレて固まり、骨盤にゆがみが生じる
(片側の仙腸関節に重心が片寄り、左右差が生じます。仙骨が傾くと腰椎までゆがむ危険もあります)
仙腸関節が後傾して固まり骨盤にゆがみが生じる
(足を組んだ姿勢などにより、片側の仙腸関節がわずかに内側へ閉じたり、寛骨が後傾した状態で固まります。仙腸関節がゆがむと、関節組織が炎症を起こし、骨盤まわりの血流が悪くなってハリや鈍痛を感じます。そして、骨盤のゆがみが腰痛につながる場合もあります)
仙腸関節がゆがむしくみをまとめると、片側の仙腸関節に重心がかかる姿勢や、仙腸関節がひねられるような姿勢を長時間続けることでズレやゆがみが生じやすくなります。この状態を放置すると腰椎までゆがんで腰痛を招く危険があります。こういった骨盤、仙腸関節のゆがみを放っておくと身体のバランスはどんどん崩れてしまい、色々な場所に痛みを引き起こしてしますため、早めの治療をおすすめします!
今回はお尻のあたりから足にかけて痛みや、しびれを感じる梨状筋症候群について紹介していきます!!
梨状筋症候群とは、お尻の筋肉が硬くなって発症する坐骨神経痛です。
腰椎ヘルニアや脊柱管狭窄症に次いで多いのが、お尻深部の梨状筋による坐骨神経の圧迫。梨状筋症候群とよばれ、坐骨神経痛と同様にお尻や脚に痛み・シビレが出ます。主な原因には、お尻の血行が悪くなる長時間の座位姿勢、骨盤のゆがみにつながる姿勢などが考えられます。お尻の血行が悪くなる座位は、イスや床に長時間座っていると、お尻に圧力がかかるため、お尻の深部にある梨状筋が血行不良で硬くなります。
特に床や座面が硬いとお尻の筋肉が緊張してしまうので要注意が必要です。
骨盤のゆがみにつながる姿勢は、梨状筋は骨盤の仙骨に付着しているため、同じ足に体重をかけていたり、足を組む姿勢が習慣になりこの状態が続いて放置されると腰椎までゆがんで腰痛などを招く危険もあります。そして仙腸関節がゆがむと梨状筋はさらに緊張して硬くなり坐骨神経を圧迫します。
このように梨状筋が緊張状態となるのは、さまざまな要因があり、座位や骨盤のゆがみだけでなく、激しい運動による疲労や運動不足などでも梨状筋は硬くなります。坐骨神経が圧迫されるポイントで痛みやシビレが出る部分は変わってきます。
梨状筋症候群が発症する仕組みを説明していきます!
長時間座った姿勢などでお尻の筋肉が圧迫される
(お尻に圧力がかかる姿勢で、梨状筋をはじめとするお尻深部の股関節外旋筋群が緊張します)
総腓骨神経と脛骨神経が梨状筋に圧迫される
(坐骨神経のうち総腓骨神経だけが梨状筋を貫通している人は、総腓骨神経が圧迫されやすいです)
梨状筋の裏を通る坐骨神経が硬直した梨状筋に圧迫される
(坐骨神経が硬直した梨状筋に圧迫されることで、お尻や脚に痛み・シビレが出ます。80%以上の人はこの梨状筋の裏を坐骨神経が通るタイプです。総腓骨神経が梨状筋を貫通するタイプは10%程度といわれています。)
以上が梨状筋症候群について紹介しましたが、梨状筋症候群の原因に当てはまりそうな方はなるべく気おつけるように注意してください!梨状筋症候群の対策について、日常対策とストレッチについて紹介していこうと思います!
対策1:長時間座らない
デスクワークなどで長時間座っていると、お尻に圧力がかかり、血行が悪くなって梨状筋も緊張してしまいます。なので、最低でも1時間に1回くらいは立ち上がってお尻を圧力から解放しましょう。
対策2:歩く
梨状筋を緊張させないためには、よく歩くことも有効です。わざわざウォーキングをしなくても、通勤や通学などで毎日20分くらい、フォームを意識して正しい姿勢で歩いていれば大丈夫です。
梨状筋症候群を発症した人も、痛みがひどくなければ歩くことが改善につながります。歩けないほどの痛みやシビレがある場合は、症状が軽くなるまで決して無理をしないで下さい。
対策3:太ももを内向きにひねる
梨状筋を緊張させないためには、股関節を内向きにひねり、股関節外旋筋群を伸ばすことが最も効果的です。テレビを見ている合間や、就寝前に行うことができるので、毎日1回は梨状筋を伸ばし、緊張をほぐしましょう!
梨状筋症候群の方におすすめのストレッチを動画で紹介していこうと思います。
腰痛ととても関わりの深い「仙腸関節」という部についてのお話をしていきます。
骨盤には「仙腸関節」というわずかに動く関節があります。仙骨と腸骨のつなぎ目を仙腸関節といいます。骨盤は脊柱を支える土台でもあり、脊柱の一番下にあるのが仙骨になります。腰痛でお困りの方の中にも、この「仙腸関節」の不具合によって腰痛を引き起こしている方も多くいらっしゃいます。
「仙腸関節」という名前がついていますが、可動性は極々わずかで、ほとんど動くことはありません。靭帯によって強固に連結している場所になります。
しかしながら、骨盤は頭や脊柱を支える土台部分であったり、下肢を動かす際の基軸となる大切な部位になります。そのため、日常生活において骨盤に歪みが生じると脊柱をうまく支えることができず、腰が曲がり、姿勢が崩れ、腰痛や上半身の不調に関わってきます。
仙腸関節という言葉を一番耳にするのは、産前産後のママさんやその周りの方ではないでしょうか?一般的に産後の腰痛で多いのは仙腸関節障害によるものであるといわれています。ですから、産後の骨盤矯正に来られる方が多いのもまた事実です。
いつも同じ足を上にして足を組んで座っていたり、左右どちらかの足に重心が偏った姿勢を長時間続けていると、仙腸関節部にひねられるような負荷が加わり、歪みが生じやすくなります。ですので、足を極力組まないように座るか頻繁に足を組みなおして、片側だけに負荷をかけないようにしてください。また、かばんやバッグなども長時間片側の肩にかけるのではなく、持ち直したり左右に分散させて片側重心にならないようにしてください。女性に多いのが正座を崩したような、いわゆる「女の子座り」と呼ばれる内股姿勢の座り方ですが、この座り方をしていると股関節を外旋させる筋肉群が緊張し、骨盤や仙腸関節のゆがみに繋がってしまうので注意が必要です。腰のだるさや疲労感、不快感、または軽い痛みがある場合は仙腸関節に不具合が生じ始めている前兆かもしれません。症状が進行していない軽いうちに治していくことが、快適に生活していく上において大事です。また、腰のストレッチや腰に負担のかからないような生活動作を覚えていくことで、腰痛の予防にも繋がっていきますので、少しでも違和感のある方がおられれば、是非ご相談ください。